軽バンで十分だった私が、バンコンを購入。「いつか」を「今」に。

ついに、キャンピングカーの購入に踏み切りました。

といっても、大きなキャブコンではなく、日常使いもできる商用バンをベースにした「バンコン」と呼ばれるタイプです。

ハイエース標準ボディ・ハイルーフ

これまでは軽自動車の商用バン(軽バン)が相棒でした。荷物はたくさん積めるし、工夫次第で車中泊もできる。日常生活もキャンプも、正直これ一台で事足りていました。

それなのに、なぜバンコンに乗り換えたのか?

その理由は、私のキャンプスタイルの変化と、10年後に描いていた夢にありました。

キャンプの目的の変化と「仮眠」の質の限界

キャンプを始めたばかりの頃は、テントを張って焚き火をする、その行為自体が目的でした。しかし、趣味として続けていくうちに「もっと色々な場所へ行ってみたい」という気持ちが強くなっていったのです。

連休が取れれば、4泊ほどの遠征に出かけることもしばしば。

ただ、その行程は目的地でのキャンプが2泊、そして残りの2泊は、目的地との往復で高速道路のSA・PAで仮眠、というパターンがほとんど。

高速道路のSA・PAで仮眠

この「仮眠」が、乗り換えを考えるひとつの要因でした。

軽バンでの仮眠は、荷物をすべて移動させ、銀マットを敷き、寝袋を広げるという一連の作業が必須。夜中にSAに到着し、疲れた体でこの準備をする。また、出発する時も車内の片づけから始めなければいけません。大した作業ではないのですが面倒です。

「もっと手軽に、快適に休めないだろうか?」

「翌日の運転に疲れを残さず、旅をもっと安全に楽しみたい」

この思いが、日に日に強くなっていきました。

DIYではなく「バンコン」を選んだ理由

もちろん、今の軽バンから大型の商用バンに乗り換えて、DIYでカスタムすることも考えました。しかし、そこにはいくつかのハードルがありました。

一番の懸念は車検です。

あくまで貨物車両として使うなら、車検のたびにDIYした設備(架装)を降ろさなければなりません。電気系統の安全性や、断熱・換気といった専門知識も必要です。

その手間とリスクを考えると、プロが作り上げた「キャンピングカー(8ナンバー)」という安心感と完成度には代えがたいものがありました。

10年後の夢を「今」に前倒しする決断

バンコンの購入に踏み切ったもう一つの理由に、私には「10年ほどサラリーマンを続け、早期リタイアして日本中をキャンプしながら旅をする」という夢があります。

その時のための移動手段として、バンコンの購入はライフプランに織り込んでいました。

でも、ふと思ったのです。

「10年後、本当にその夢は実現できるのだろうか?」

今から10年後、両親は80歳を超えます。今は幸い健康で、現役で仕事もしていますが、10年後も変わらず健康という保証はどこにもありません。自分の健康だって、どうなっているか分かりません。

「いつかやろう」と思っていた夢を、状況が変わって諦めなければならなくなるかもしれない。

それならば夢を前倒しして、今から楽しめばいいじゃないか。と考えました。

購入にあたってローンは一切組みませんでした。キャッシュで買うのであれば、10年後に使う予定だった資金を今使うだけ。10年後に手元に残る資金は、今買っても10年後に買っても同じです。

計画を前倒しした分だけランニングコストによって資金を減らすことになりますが許容範囲という結論に至りました。

まだ、当面はサラリーマンを続ける必要があるので日本中を旅することは難しいですが、近県を回るためのフットワークは確実に良くなります。

子供がいない夫婦2人だけの人生です。

だからこそ、興味があること、やりたいことには、もっと積極的に行動していいのではないか。

このバンコンは、10年後の夢の予行演習であり、これからの人生を、もっと自由に、もっと豊かに楽しむための最高の「相棒」だと考えています。

Tsuyoshi

1978年生れ 20年間仕事に追われて、「趣味は?」って言われると「仕事」としか答えられず、転職を機に趣味探し中。 座右の銘「怠惰求めて勤勉にいきつく」 好きな言葉「トレードオフ」

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