穴場キャンプ?オフシーズンの海水浴場でキャンプができる大分県佐伯市『小田の浜海水浴場』
予約不要で無料、しかも目の前は海。大分県佐伯市にある「小田の浜(おだのはま)海水浴場」を訪れてみました。
海水浴場は地方自治体が管理しているところが大半で、基本的に公式サイトは地方自治体の観光地紹介ぐらいしか情報がありません。
GoogleMAPの衛星写真で地形を確認し、口コミの情報を元にキャンプができそうなことを確認して出発。
毎度のことですが、無料のキャンプ地は突然利用が出来なくなっていたり、そもそもWebの情報に間違いがあることもあります。
初めての場所に至っては他のキャンパーの利用状況が分からず、到着するまで色々な意味で胸が高鳴ります。
最高のロケーション?
GoogleMAPで確認済みでしたが、到着して最初に思うのは「なんだこの大量のテトラポットは?」です。

第一印象は悪いですが、地図でみたテトラポットの隙間へ行くと海が見渡せる最高のロケーションへとたどり着きます。

残念ながら、テトラポットの隙間は2か所ほどなので、海を眺めながらキャンプができるのは2組ほどになります。
テトラポットの裏にテントを張ることもできますが、個人的には先着2組になれなかった場合は、小田の浜海水浴場でのキャンプを諦めて番匠川河川公園へ向かいます。
番匠川河川公園も予約不要、無料でキャンプが可能。利用者が多くてスペースが無いといったこともありません。
夜のロケーション
対岸は鶴見半島で町明かりはほとんどなく、佐伯市街の光も大入島の陰に隠れて見えません。この隔絶された雰囲気が、最高の隠れ家感を演出してくれます。

対岸に街明かりが見えるロケーションもいいですが、人工的な灯りがほとんどない夜は星空が綺麗に見えます。
道路沿いの海水浴場ですが、夜間は車が通ることが無く、波の音だけが聞こえます。
ロケーションに我がままを言うとすれば、キャンプ地が真南を向いているため、東の水平線も西の水平線も島影で見えず朝日や夕日は楽しめません。

最低限の設備
設備はトイレと水場のみ。
屋外の公衆トイレとしては、比較的きれいに管理されています。そして驚いたことに、洋式トイレと多目的トイレにはウォシュレットが完備されていました。無料キャンプ場でこの設備は、かなりポイントが高いです。

炊事棟はありませんが、トイレ施設の外に水道があります。

かまどもありますが、灰捨て場は無いのでゴミは灰を含めて全て持ち帰りとなります。
近隣にスーパーや温泉施設無し
周辺にスーパーやコンビニといった店は全くありません。最も近いのは津久見市街地のスーパーで15キロ(車で20分)ほど離れています。
食料や飲み物、その他必要な消耗品は、現地に到着する前に必ず買い揃えておく必要があります。
総評
小田の浜海水浴場は、まとめると「海は見えるが朝日も夕日も見えない、無料で自由だが買い出しは必須、トイレは快適だが夜は真っ暗」という、少しクセのあるキャンプ場です。
このキャンプ場の最大の魅力は、なんといっても予約や許可が一切不要で、無料で利用できる点です。思い立った時にふらっと行ける手軽さは、他の高規格キャンプ場にはない大きなメリットと言えるでしょう。
また、海が見える設営スペースは限られているので、恐らく先着2組までしか利用がなと思います。
一見のキャンパーさんが夕方頃に現地入りして、他に行く当てもなくテトラポットの裏に設営。なんてことはありそうですが、基本的には貸切りに近い状態で静かにゆっくりと過ごせます。
本来は海水浴場なので、人が少ないオフシーズンは静かにキャンプを楽しめる狙い目となります。



