夏キャンプの保冷対策!使うなら保冷剤と氷どちらが便利?
クーラーボッスに入れるなら保冷剤と氷どっちがいいんだろ?
どちらがいい。というよりも、使い分けかな。
夏のキャンプで欠かせないクーラーボックス。せっかくのアウトドアを快適に過ごすために、中身の温度管理は重要です。
今回は、クーラーボックスに使用する保冷剤と氷に焦点を当て、選び方や使い方を解説していきます。
なぜ保冷剤や氷が必要?
クーラーボックスは、断熱材によって外気の影響を遮断し、中身の温度を保つものです。
クーラーボックス単体でも冷えた食材の温度を一定時間保つことはできますが、外気温が高い夏場では庫内の低温を保てる時間が短く食材が傷んでしまう可能性があります。そこで、保冷剤や氷の出番です。これらを使うことで、クーラーボックス内の温度をさらに下げ、庫内の低温を保てる時間を長くすることができます。
保冷剤と氷の特徴
保冷剤と氷、どちらを使うべきか迷う方も多いでしょう。それぞれの特徴を押さえて上手く使い分けをしましょう。
保冷剤
特徴
- 凍らせるための時間が長い
- 繰り返し使える(使用後も荷物として残る)
- 短時間で周囲の温度を下げることができる
保冷剤には、大きく分けて0℃タイプと、氷点下タイプがあります。
温度の低い保冷剤ほど凍結に時間がかかります。マイナス16℃で凍る氷点下タイプの保冷剤などは2日~3日かかり、家庭の冷凍庫で食材の間などに挟み込んでしまうと全く凍らないこともあります。早くしっかりと凍らせるためには冷凍庫の床以外に接触しないように置くことがコツです。
氷
特徴
- 凍らせるための時間が短い
- 溶ければ飲料等として使える
- コンビニやスーパーで購入できる
初期費用が不要で、自宅にある器に水を張って冷凍庫で凍らせるだけで準備ができます。
あとは、溶けたあとの処理を踏まえて運搬の手段を考えるだけです。
最もポピュラーな方法はペットボトルに水を入れて凍らせる方法です。これなら溶けた水が他の食材を濡らすこともなく、溶けてしまえば飲料としてそのまま飲むことができます。
氷を作る際に、意外と便利なのが豆腐のケースです。
大き目の角氷が作れて、スリットの入った形状なので、氷を取り出すときにスルっと出てきます。溶けた水の処理が少し手間になりますが、2・3個まとめてビニールに入れて口を縛ってしまえばそれほど水が漏れるということはありません。
氷は、安価で大量に準備できるため、グルキャンなどで大量の飲料を冷やしたい場合に、大型のクーラーボックスに飲料を入れて、隙間を氷で敷き詰めてしまうといった使い方が便利です。
保冷剤と氷の決定的な違いは冷却能力になります。
0℃で溶ける氷は、周辺の温度を0℃以下にすることができませんが、氷点下タイプの保冷剤であれば周辺の温度を0℃以下にすることができます。
ただし、冷却能力が高いということは溶けるスピードも早いということです。
保冷剤と氷の使い分け
身も蓋もない話になってしまいますが、クーラーボックスの容量に余裕があれば、保冷剤も氷も入れてしまう方法がベストです。保冷剤で庫内の温度を一気に下げて、氷でゆっくりと低温を維持できます。
ただし、先に溶けてしまう保冷剤は溶けた後、クーラーボックスから出しておきましょう。役目を終え食べることもできない保冷剤を冷やすために氷が溶けるペースが上がってしまいます。
あとは、徒歩キャンパーやバイクキャンパーのように積載量が制限される場合、荷物になる保冷剤は避けたいところではないでしょうか。あとで飲料にできる1リットルほどの水を凍らせて持ち歩く方がよさそうです。キャンプ場の近くにコンビニやスーパーがあれば、食材の買い出し時に氷も一緒に買うことで移動中の荷物を減らせるメリットもあります。
結局、氷の方が使い勝手がよさそうだね。
うん。食材が傷まないように保冷するって意味では氷で十分かな。
ここからは個人の体感的な話になりますが、1~2人の1泊2日のキャンプで使う食材と飲料は、2リットル分の氷があれば翌朝まで十分に保冷できます。もちろんそれなりのクーラーボックスを使う前提での話ですが。
アルミ吸着の保冷バック等ではさすがに無理です。
個人的に保冷剤は、飲料やおやつ等を入れた開閉頻度の多いクーラーボックスに使います。クーラーボックスは開閉の都度、冷気を放出して外気を取り込んでしまうので、冷却性能の高い保冷剤の方が庫内の温度を低く保てます。
そして、夕食や朝食の食材を入れたクーラーボックスには氷を入れています。夕食の食材を使ったあとは、飲料やおやつも食材用のクーラーボックスに移します。